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    そんなどうしようもない僕の事を見放さないでいてくれた友がいた。

    今、互いの空いた時間を合わせて時折集まる仲間がいる。
    一人は集客コンサルタントで、僕らの兄貴分みたいな人だ。
    もう一人は駆け出しの税理士で、二番目の兄貴みたいなもんだけど、ほとんどタメ語で接している。
    最後に、これも駆け出しのライフコンサルタントで、こちらは完全に僕と同級だ。

    皆、それぞれに異なる道を歩んでいるが、思いやりや人生に対する価値観などの共通項が多くあり、同じ時間を心を許し合って過ごしている。また、お互いに持っている情報や知識などを何の躊躇いや惜しみも無く共有出来、それぞれの夢に向かって、四倍速で進んでいるといった所謂同志といったところの仲だ。もう一つ、これは言葉にしたことはないが、僕が勝手に感じ取っている事の一つには、この面子には、人生のある期間に置いて何らかの孤独を味わった経験が共通しているような気がしている。




    ある時、またしても酒に飲まれ始めた僕に、この仲間たちがそれぞれの表現で、目を逸らさず向き合ってくれた事があった。誰も他人事にはしなかった。

    今までも、酒によって離れて行った友や女性、チャンスなど、自分では損失として認識出来ていなかった事が、今、頑然たる事実として僕をして反省せしめている。


    それも、この仲間達がしっかりと言葉にして教えてくれたから。


    この件で、僕の株はかなり下がっているはずなのだが、何故それでも、見放さないでいてくれたんだろう。


    僕は、思う。


    この人達だけは、裏切ってはいけないと。




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