今ここに、とある会社があって、そこにとある新入社員が入社しました。
年齢はいくつでも構いません。
性別も問題ではありません。
出勤初日が来ました。
この男!(ま、女!でも良しです)、あろうことか、仕事の”シ”の文字も分かってないのに、いきなり10分演説を開始しました。会社の在り方に対し、いきなり意見を申し始めたのです。
(例えば、
LINEを活用すべき!
ですとか、
一人一台パソコンが必要だ!
ですとか、
まぁ、そんなとこじゃないっすか!?現代的というか。)
これは前代未聞です。
古参の社員は一斉に唖然の体です。
これには、社長始め、社員の全てが気分を害しました。
「何様だ?」
「筋違いじゃないか?」
「おい、”ゆとり”っ!一体おまえはどんな教育を受けて来たんだ?」
「テメェー、どんなパンツ履いてるってんだッ!?正直に言ってみぃーや!」(←えっ?関係ねーぞ!?誰の発言だ?笑)
どうでしょう、皆さん。
ーーーーーー
俺がもしトップだったら、
「おー!?とんでもねーバカが入って来たな!こりゃ、この会社、これから面白くなるぞー」
くらいに大歓迎するね。
決して、
「意見を言うのは仕事が出来てからにしろ」
とは言わない。
意見を言うのと仕事が出来るのとは、必ずしも同次元であるとは限らない。仕事が出来て、発言も的確で、っていうのが一番の理想なのかもしれないけど、仮に口だけが達者な奴だったとしても、それも一つの才能であり、戦力になり得ると思うな。
また、ここでトップである俺が取り乱すか、和らぐかで、俺の器、延いては社員の信用を買う事にも繋がる。
意見や考えなどの情報は、”浴びる”くらいでいい。
そういう意味で、この時の俺の対応は、他の社員に
「あー、意見ってこんなに簡単に言っていいんだ」
っていう前例にもなる。つまり、透明度が増す。
ちなみに、一般で言うと、筋が通らないとかって話になるんだろうけど、
俺は、そんな有っても無くてもいいようなチンケな筋は通す必要が無いと思う。
それよりも、新鮮な空気に似た発言を歓迎する。
そういう、精神論みた様な
”こうじゃなくちゃダメ”
ってな話って、けっこーナンセンスなのが多いよな。
「おまえが包丁持つのには5年早い」
「おまえが店持つ?あと10年してから言え!」
みたいな話だよね、例えると。
いやいや、現代は2年調理学校に通えば店出せるわ!あとは、テメェーのセンスだろ?
って話で、10年もしたら世の中のニーズも更に変わってるよね。
まぁ、こういう類の”筋”って、一世代前の方々にとっての常識ではあっても、俺たち20代にとっての常識ではねーよな。
俺は、自分の年代の生き方しか知らねーから、こういう考えが、”ゆとり世代の戯言”なのかどーかは分かんねーけど、少なくとも、そのくらいのバカが集まった方が面白い事が出来ると思うなー。
もはや、年号は明治に代わった。
いつまでも髷を結ってる時代じゃねーんだ。