そう、この女性との思い出を少し語りましょうか。
出逢いはいつだったのだろう。
確か3、4年生で同じクラスになったんだったかな。
―――ある時、僕と、僕の親友、彼女とその親友の4人で遊んだ事があった。
僕は極度の恥ずかしがり屋で、遊ぼうと言って集まったのに、自転車に乗っては逃げ回っていたな。後ろから3人が、
「ねぇー、一体何処まで行くんだい!?」
と言って僕を追いながら説得するのに、それでも僕はペダルを漕ぐのを暫く辞めなかったんだ。皆、段々呆れ顔になっていたっけ。
この時だったかな――彼女の家の前に自転車を止めて、跨ったまま皆で立ち話をしていた時、僕の目の前の彼女が何かの拍子に前かがみに屈んだんだ。その時初めて恋い焦がれる人の”洋服の中の秘密”に触れたんだ!(←いや、どんな秘密だよ!)。あれは、ときめいたな。あいつ、純情そうな顔して、案外テクニック持ってたんだよな。ませてたんだな、あのヤロ。←(笑)。
いや、初めてじゃないな。保育園の頃の恋人とも(ちなみに、この頃は二人の恋人がいた)お風呂や炬燵の中で何時間もイチャイチャしてたし、後で又書こうとは思うけど、中学校で恋をした女性とも、一緒に風呂に入った事があるとか・・・(これは後になってから本人から聞いた話)。
結構小さいうちから色んな女性と”裸の付き合い”があったんだな。笑。面白ェ~な。
―――そう、あれだけはショックが大きかった。
彼女の家でバカ殿を見ながら食事をしていた時、後から氷の入った牛乳が出て来たんだ。
これは、驚きを通り越して、もう偏にショックだった。それまでの一成の常識を完全に覆した。
今考えてみたら、別に大した事じゃないよな。
でも、当時の僕には、受け入れがたい行為だった。牛乳に氷という組み合わせが、もう理屈抜きで許せなかった。笑。
―――思い切ってバスケの試合に誘った時、二つ返事で答えてくれたのは、本当に嬉しかったな。
交わした言葉は覚えてないけれど、彼女の汚れない笑みの印象だけは、昨日の事のように覚えている。
・・・・・・おっと、いけない。もう、こんな時間だ!
このお話の続きはまた次週にしたいと思います。
それでは皆様、寒い日が続きます。
お体ご自愛下さいませ。