• We pursue a creative activity!!!

     
     
    皆、恋をする、人を愛する、という事をどういう風に捉えているのだろう。
    結婚して子供や持ち家に恵まれた絵を描く人もいるかもしれない。
    まだ、恋の”こ”の文字も分からずに、廊下で擦れ違っては目も合わせられずに俯いてしまっている、もどかしさかもしれない。
    中には、既に互いの家庭がありながらも、時間を盗んでは密会を重ねるスリルというのも有るのかもしれない。
    もう既に会えなくなった人を自分の中に生かして行くという果てしない想いもあるだろう。
     
     
    一成にとっての恋は、どうだろう。 物心付いてからの彼のそれは、少し距離のある関係性だったように思う。 夢を現実の物にするため、時間の全てを自分一点に集中させた。
    傍ら、ある人を想い続けた。
    どんな醜い場所にでも花を咲かせてしまうような女性の事を。
    いつか来る日を胸に描きながら、彼女の存在を自身の中でのエネルギーに変えて行った。
     
     
     
    ・・・・・・・
     
    いつの時代にも、男の仕事の成功や堕落の後ろには必ず”女”の存在がある。男に花を咲かせるのも女だし、逆にとろけたシュークリームのようにダメにしてしまうのも、やはり女だ。
     
    ・・・・・・・
     
    この女性の存在は一成の能力を躍進させた。
    少しでも大きな男になりたかった。
    生きる事にマジになった。
     
    今、一成の描く自画像はまだまだ形になっていない。 これを形に出来なければ、死ぬる覚悟が出来ている。
     
    なんとも、身勝手な話かもしれない。
    しかし、今の一成に出来る事は、彼女が人生に置いて、どうにも打破出来ぬ壁にぶち当たった時、然りげ無く手を差し伸べられる器を手に入れるという事だ。
     
    一成は、彼女の存在を胸に据え置き、日々の1分1秒をマジに生きている。
     
    彼女には、おそらく別の大切に想う人もあろう。日々、時間を共有する人がいよう。いつの日か、別の誰かと結婚して幸せな家庭を作る日も来よう。
    一成の心は、そんな日にも変わらぬ形のまま鼓動を打ち続けるであろう。
     
    そうして、今この瞬間も、互いがこの地球の何処かで成長を続けている。多くの思い出を日々刻んでいる。 そんな二人が、また何かのタイミングで二人だけの時間を共有する日が来る。 それが一ヶ月後かもしれないし、五年後かもしれない。 その時にも、
    「おぉ、元気か?最近どーしてんだ。」
    と、時を忘れて笑い合える二人がいるだろう。
     
     
     
     
     
    誰しも、日々を生きていれば、たくさんの失敗、不安、傷を避けては通れない。 知らない世界や場所へと進む畏れもあるだろう。 しかし、一成のように心の拠り所となっている"繋がり”や”想い”があれば、どんなものも畏れぬ勇気が自然と湧いてくる。
     
    難しくはない。考え方の問題だ。
    ただ、一点、これらの厄介なのは、目には見えぬという事。数字化、デジタル化も出来ない。 有るのは、生身の人間同士の信頼関係。
    これら目には見えぬ物を見つけられずに、人々は金の亡者になったり、酒に狂ったり、人を陥れたりするようになってしまう。
     
    どうか、目には見えない多くの物を感じられるようになってほしい。一番の幸せはそこにある。 その他の金や地位、学歴などは一つのツールに過ぎない。
     
    一人でも多くの人が、幸せになるように、
     
    今日も一成は、地球の何処かで鼓動を鳴らしている。

     



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