今後、ビジネスの形は、これまでのそれとは大きく変わって行く事が予想せられる。
ざっくりと概観から言うと、
“多様化”というワードが適合する。
例えば、従来の様に、一つの会社に終身雇用といった全面的な保護を求める事はひとえにリスクでしかない。
何故なら、社会に浸透して行くツールやニーズは、刻一刻と変更、改善、改革、一新せられているのだから。
つまり、一つのリソースを持った会社が、10年後、はたまた20年後も同じように社会に一定の価値として必要とされるかと言うと、これは端から疑ってかからなければいけない。
それよりも、刻一刻と変容して行く社会の様相に対して、身軽なフットワークで対応して行ける多様性の方が、才能としては遥かに高みに位置すると見ていいだろう。
そういう時代にあって、我々個人に求められる能力も、一つの技に特化するだけではなく、いくつものリソースを一挙に担うマルチな才能が必要になって来るのではないだろうか。
例えば、
営業マンに例えてみよう。
そう、
営業マンに求められるスキル、スタンスといったものも、これまでのそれとは異なってくると見ている。
つまり、従来のスタンスである、
「〇〇会社の□□(名前)です。」
といった、飽く迄一つの会社に専属するという意識はもう古くて、
これからの時代は、
「私は□□(名前)という者です。」
と、まず、個人名を先に信用して貰って(→自己ブランディング)、
その上で、
「こんなリソース(〇〇会社の抱えているリソース)もありますよ、あんなリソース(△△ー略)もありますよ!」
と、多角的にリソース同士を繋げていけるスタンスが、新しい時代の究極の営業マンなのではないかと思っている。
すなわち、その営業マンという個人が、ややもすると個人事業主であるかのようなスタンスだ。
そして、そういう意識の営業マンというのは、既に現代のツールが日々一新せられているのを肌感覚で認知しているがために、一つのリソースを抱えるお抱えの営業マンよりも、多角的なリソースを包括出来るフットワークの軽さ、顔の広さが売りの個人事業主的営業スタイルの確立が、何より現代を生き抜く為のスキルであると理解しているのだ。
そして、それを理解している営業マンこそが、所属する一つの会社にとっても大きな利益を還元していける営業マンだ。
Win and winの法則を正しく理解している。
まして、営業マンに限らずとも、
現代のビジネスは、すなわち多様性だ。
一つの会社に属しながら、傍ら自らも会社を経営している。その上、別の副業もこなしている。
こういったマルチな動きが実際に可能となっているのではないか。
少なくとも、現代のツールがそれを可能にしている。
いづれにしても、
今後、我々が思っても見なかった働き方改革が進んでいくのはもう間違いない。
そういった世の中の動きに乗り遅れないよう、アンテナを高く広く掲げて、今日という貴重な一日を存分に生きていきたいものだ。