SHOE DOG(シュードッグ)posted with ヨメレバフィル・ナイト 東洋経済新報社 2017-10-27 Amazon楽天ブックス
今僕がお世話になってる会社の社員の人たちとみんなで支社視察に行った時のことだ。
もう僕なんかは毎日が遠足みたいな姿勢で生きてる人間だから、その日も全身から感受性の触角を突き出して、アンテナばりばりで出掛けた。
その支社というのが、また大層なところで、日本のお偉方が集まっていたり、普通には手に取って見ることのできないような書物が所蔵されていたりと、まさに宝庫のようなところだ。
その秘蔵の図書館を回っていた時、社長が指差して言った。
「これ読んだか?面白いよ。読んだ方がいいよ。」
その指の指す方向には、美しく飾られた、誰もが一度は目にしたことのある、あのスウィッシュがあった。
天下のナイキ。
それは、ナイキの創業者(正しくは共同創業者)フィル・ナイトが日本の靴製造会社オニツカ(現アシックス)からアメリカでの販売権を獲得してから、ナイキ創業、そのブランディング、株式上場、……と時代を激しく駆け登る様を描いたものだ。
僕は、これを無我夢中になって読んだ。
ピアノを弾くこともそっちのけでページをめくりにめくった。
自分が、ともすればフィル・ナイトであるかのような錯覚に陥りながら貪った。
僕は今、各クリエーターの方々と手を組み、自分たちのロゴをブランディングするために動き出している。
皆、相当のクオリティーを有したメンバーだ。
まだまだ思うようなマネタイズさえもできていないが、着実に進むべき道の先へと向かっている実感だけは得ている。
何処から来る自信なのだか説明は出来ないが、自分だけが得ている絶対的な確信は、なんぴとたりとも犯せはしないだろう。
僕は、そういった方々の表情を座右に思い浮かべながら、自らフィル・ナイトとなり、文字の大海を自由に泳ぎ回った。
あの情熱。
一体感。
仲間意識。
それらは、まさに僕たちがこれから築き上げようとしているものに寸分の狂いもない。
今後、時代が求めるものが移り変わり行く様相の中にあって、どこまで思い描いたような物語を紡げるかは、絶えず揺れ動く波の如く掌握しきれぬものであるが、
それらを含め、綱渡りのような人生であっても、
決して生きることを諦めず、
楽しみや充実、自由を誰よりも追求して、
まだ見ぬ明日へと、
この手を伸ばしていきたい。
もし、ブランディングなどにご興味がお有りであれば、是非とも手にしてみて下さい。
「SHOE DOG / 靴にすべてを。〜フィル・ナイト〜」
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