まぁ、結果から言うと、料理長は然程怒ってなかった。かといって、別に呆れていたワケでもなかったらしい。
「この馬鹿、またやってくれたな。」
くらいに思ってたのかもしれない。
が、以後、一成、まんまと”出禁”になった。
外出一切禁止令だ。
さぁーて困ったぞー、と思って始まったのが筋トレとホテル内探検だ。
とまぁ、ここにも色々なエピソードもあるにはあるが、特筆して面白みのある内容かと言うと、一成を直接に知らない方々にとっては至極退屈な内容になりそうなので、割愛しましょう。
まぁ、兎に角、料理長とは色んな話をした。
仕事の事。
人生の事。
人間の事。
互いの今までの事。
女の事。
音楽の事。
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たくさんの事を教わった。振り返れば、懐かしみが湧く。
そう、ある時、
料理長「オメェー彼女いんのか。」
一成「いえ。」
長「じゃ、あっちはどうしてんだ。」
一「・・・！？」
長「あっちだよ、あっち！なんだ、”自家発電”か！」
一「あ〜〜。まぁ、◯◯書店(←エッチビデオ屋さん)とかたまに行ったりするくらいっすかねー。」
長「おぃ、オメェ、えっくすびでお(xvideos)知ってっか。調べてみ。あれ見ときゃ間違いねーから。」
いやいや、そんな事まで教えてくれるのか、この料理長は！！
僕らの関係性の一片が読者にもお伝わりしただろうか。
料理長も、なかなか遊び心を忘れてない方で、そんな所に、あの方の親しみ易さというか、嫌いになれない特別な要素があった。
なんだろう、やっぱり互いに魅力を感じて自然と惹きつけ合ったんだろうなー。
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僕ら”人”って、何年経ってもウマの合わない組み合わせもあれば、出逢ったその瞬間から意気投合する組み合わせもある。
出逢うタイミングや状況、関係性によっても違うんだろうけど、その辺の組み合わせの”妙”が面白い。
それから、いつも思う事は、世の中、出逢えば出逢う程、
「ほっんとに色んな人がいるよなー」
って事。
そうして、その一人一人を見つめ、そのまま受け入れようとする事で、自分の持つ可能性や視野が広がり、同時に自分の自由度が増して行く。
これだから生きる事って飽きないよね。
逆に、自分とは違う他人(全ての人がーー親、子供でさえもーー自分とは異なるワケだけれども)を受け入れられない、世の中の多くの人って、その分だけ、自分の世界を狭めているよなーって思う。ーーおっと、すいません。余計な事まで口にしてしまいました。はい、皆さま、今のは聞き流して下さい。
つまり、僕が言いたいのは、”自分”ってものを持っている人ほど、周りの全ての人を受け入れる事が出来て、その事が更に自分を大きくして行く。(←正のスパイラル)
逆に、”自分”ってものが何だか分からない人程、周りの人を受け入れられなくなって、その事が、更に自分の器を狭めて行っちゃう。(←負のスパイラル)
だから、まず、人の事をどうのこうのと言う前に、
今自分がトライ出来る事、
やってみたい事、
気になってる事、
なんでもいいので、
時間を忘れて取り組める事に真摯に向き合ってみましょう。
何かに夢中になった分だけ、それはその人の可能性や器を大きくして行きます。
そういった一つの小さな”正のスパイラル”が、自然と周りにも大きなスパイラルを生み出して行くのです。
んでもって、もう一つだけ言うと、
地球って丸いから、出来るだけそういった正のスパイラルを生み出して行きたいと思うのです。地球って丸いから(同じ事二度言った)、ある一点で生み出された正のスパイラルは、巡り巡って自分の所に帰って来る。
そうすると、そのエネルギーが更に自分を高めてくれる、ってな話なんさ。
地球が丸いのって、ちゃんとそういう意味があるんだ。
世の中のあるゆるものを時間をかけて見つめると、そんな世の中の”真理”が見えてくるんよねー。凄く単純なんだ。
なんだか話が逸れて来ちゃったので、今回はこの辺にしておきましょう。というか、生意気にすいません。僕は、そもそも躾がなっていないので、生意気だけが取り柄なんです。どうか僕から、この馬鹿さ加減を奪わないで下さい。
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では、また次回。
そろそろ最終話になりそうです。
